And the CODE goes on

28歳からWebプログラマーになった私がプログラミングなどについて書きます

ビビりながら平成.rb #2に行ってきたらとても良かった話

3/14に開催された平成.rb #2に参加してきました!

参加の動機

Rubyに触れ始めて約一年、どこかのコミュニティに加わってみたい気持ちは元々ありました。 なぜならコミュニティで活躍している皆さんがとても楽しそうだし、RubyOSSである以上、恩恵は受けるだけでなく少しでも返せないかと思っているからです。

Rubyコミュニティの魅力を感じさせてくれた記事

neko314.hatenablog.com

ただし、自分が元々勉強会に持っていたイメージはというと

  • 激強エンジニアたちの巣窟
  • 懇親会では話に入れないと立ち尽くし菓子貪りマシーンと化すのみ

というもので、中々踏み出せずにいました。

そんな折、このツイートを見つけました。

よくよく見てみると、

  • ポリシーが素晴らしい(LTでもこれに賛同する登壇者、多かったですね)

みんなの幸せを願う

悪意のある事をしない

技術に関しての議論、質問は積極的に行う

マウント、指摘、マサカリ、質問、議論は違う

恥ずかしがらない

優しさを忘れない

新規、初心者を歓迎する

  • 同年代が多いので交流もしやすそうだし、ベテランばかりで居づらい状況が生まれる心配が比較的少ない

ということで、思い切って飛び込んでみました。

どんな内容だったか

  • 今回はLT会(10分×8名)+懇親会
  • トピックの幅が広く初心者〜上級者までの層に対応した内容

会場きれいだったな〜

LTの内容

メドピア様スポンサーLT by @nappan23 さん

  • 昭和63年生まれの @nappan23 さんから「エンジニアは0から数えるの好きだし、平成0年生まれなら実質平成世代でしょう」というパンチラインが出る
  • メドピアは平成生まれのRubyistにおすすめな環境である
  • 年齢関係なく実績を評価される風土(エンジニアの世代割合=平成52%:昭和48%、リーダークラスでは33%:67%)
  • 若手・駆け出しの成長をサポートする取り組み(輪読会・プルリク振り返り会・開発合宿※平日に2泊3日・モブプロ3h/週・各種費用補助)

speakerdeck.com

=> 環境が整っていてとても素晴らしい。遠方で行われるRubyKaigiとか行きたくても費用面でためらわれるけれど、その背中を押してくれるって最高では。 懇親会でもメドピアのエンジニアの方何人かとお話しましたが、皆さん優秀かつ技術が好きそうで、「エンジニアリングが楽しくてたまらない」といった空気を感じました。

#35459 by うなすけ @yu_suke1994 さん

#35459 とはrailsに出されているあるPRのこと

正規表現をまとめたらパフォーマンスが向上したよ、というお話。

unasuke.github.io

Hello Gem World by @a4geru さん

※発表資料を見つけられず、メモ書き起こし。内容に誤りがあったらごめんなさい

  • 日本人では10人くらいしかいないLINE API Expert資格保持者である(だけど、最近LINEの利用頻度が下がり気味)。
  • 大学卒業を控えて、ハッカソンを回りながら彼女のための時間割管理botカップルで使える記念日管理botを制作した
  • => 春、出会いと別れの季節を迎える(LINE利用頻度低下の原因と合わせお察しくださいとのこと。・・話の組み立てがうますぎる)
  • LINE関連のOSSに熱いPR(諸事情から50以上のcommitを含む)を送るも、あえなくRejectされてしまう
  • 後日別のライブラリでドキュメント更新の遅れを指摘したら受け入れてもらえた => 「あぁ、嬉しい・・・」という経験を味わう
  • 得た学びは「コミュニティにはそれぞれ色があり、外の人が壊すことはできない。また、ルールに馴染むのは大事だし、いきなり変えることもできない」ということ。

ゲストLT:これからサービス開発する平成なYouに昭和なMeから伝えたい10のこと by @yaboojp さん

  • 「昭和からやってきました」
  • 0からサービスを立ち上げ育てる中で味わった経験からのアドバイス(Rails3.2から!)。 speakerdeck.com

=> 具体的で難しすぎず、業務で使われるようなサービス開発の経験がない自分にとっても分かりやすかったです。学びしかなかった。

文系大学生がプログラマーを志してから現在までをふりかえり、エンジニアのキャリアについて考える by Yuichiro Kida さん @mokuo_

  • 学生時代にプログラミングと出会い、周りに聞ける人がいない中独学で学び続けた。紆余曲折、もがき続け転職・自己研鑽を経て今に至る
  • 自ら学ぶ、それを継続する、対面で教えてもらう、というのが成長の鍵だった

speakerdeck.com

=>「最初から誰かに頼ろうとしても、多分続かない」というのはその通りだけど、学生時代から独学で学び続けたり、あらゆる時間を学習に割き目標に向かって努力したからこその説得力がありました。わかっていても中々真似出来ない。

Cookieをモデルライクに扱うgemを作る話 by Asayama Kodai さん

※発表資料を見つけられず、メモ書き起こし。内容に誤りがあったらごめんなさい

  • Cookieの役割を「クライアントサイドのデータ永続化」だとすると、Model的に扱ってもいいのではないか => Active Cookies Gemの制作に着手した github.com

  • gemを作りたいと思ったら、まずはissueを定めよう(「CookieをModelライクに扱えたら直感的でかっこいいコードが生まれそう」というようなコンセプト)

  • ミニマルな実装から始めてテストを書き、そこからissueを満たすように肉付けしていく
  • 詰まったら強い人に聞く(手段として最強)。強い人が周りにいなければ、ネット上の強い人を探す(似た実装を探して参考にする)
  • 何か作るという目的意識を持ってコードを読むと学びがとても多くなる

コンフォートゾーンから踏み出そう by @cesare さん

※発表資料を見つけられず以下同文

  • エンジニアとしての働き方をだいたい経験した(会社勤め、起業、引きこもり(?)、フリーランス
  • ここまで来れたのは、運がよかった・人に恵まれた・新興のRailsにヤマを張ったら当たった、などが要因
  • 新しいことに目移りして色々チャレンジした = コンフォートゾーンから出て学ぶことを繰り返し、数を打てたことで運を引き寄せられた
  • コンフォートゾーン=未知の世界・不安を覚える領域

  • コンフォートゾーンから出てすごい人ばかりの環境に飛び込み「一番の下手くそ」になる(『情熱プログラマー』より)。そうすると素人の立場や謙虚でいることを忘れずにいられるし、成長にも繋がる

Rubyで画像ファイルから様々なオブジェクトを検出する by @thom_i40 さん

https://www.rubydoc.info/gems/ruby-opencv/frames

  • 二値化処理、直線検出、テンプレートマッチングなどを用いて五線譜を処理し音階を返すプログラムを作った

speakerdeck.com

まとめ

  • LT, 懇親会と過ごしてみて、同い年か年下の人たちにすごく優秀な方が多くてビビりました(エンジニア歴で言えば遥か先輩ばかりではあるけど)。「激強の巣窟」というイメージはやっぱり現実のものだった・・
  • でも自分が求めていたのはそんな人たちと交流したり話を聞ける場だったので、その意味では収穫が多くて満足。日々の取り組みのヒントがいくつも得られました。
  • 元々あった、Rubyコミュニティへ参加したい気持ちがより強まりました。一方、今回参加したことで心理的なハードルが下がったのはよかったかと。会の内容にもよるのかもしれませんが、こういったイベントに初めて参加する人には平成rbはわりとおすすめかもしれません。ポリシーでもそういうメッセージが謳われているし。確かに激強の方がたくさんいるけれど、自分のような歴の浅い人や普段Rubyを書いていない人もちゃんといたので、臆する必要は全くないように感じました。
  • OSSの世界で貢献しようと思っても、gem作るとかコントリビュートとかはいきなり出来ることではないですが、コミュニティに参加することは今の自分でも出来る。@a4geru さんの言うように、いきなり何かを変えようと思うのではなく、まずは輪に加わりつづけて場に馴染み、そこから何か出来ることがないか探っていこうかなと、そんな風に思いました。

末筆になりますが、主催の皆様有難うございました!

※LTの内容等、誤りや加除修正の必要な箇所がありましたらご指摘くだされば対応します